【異業種転職】キャリアチェンジはしないほうがいい?若くないとだめ?

 

就職できたから喜んでいたのもつかの間、(ちょっと待って、この仕事、自分に合ってないかも...)

と感じ始めたら、キャリアチェンジを考える時かもしれません。

 

実はキャリアチェンジ(異業種転職)をする人は年々増加の傾向にあり、その背景には中途採用市場が変化してきていることや、働き手の意識変化などが挙げられます。

 

 

新卒時に何かの理由で就きたい仕事を諦めた、あるいは社会人として実際に働いてみて、はじめて他の仕事に興味が出てくることもあるでしょう。

 

たとえ職場環境や給料、待遇で不満はなくても、向いていない、合わない仕事にストレスを感じ、我慢の限界に達してしまったら元も子もありませんよね。

 

経験のない業界や職種への転職を成功させるためにはどうすればよいでしょうか?

 

キャリアチェンジとは?

 

キャリアチェンジとは未経験の業界・職種への転職です。

異業種転職とも言われています。

 

同じ業界で別の職種に転職することや、同じ職種で業界を変えて転職することもひっくるめて言うことが多いです。

 

例えば医療や介護の仕事では取得している資格を活かして異業種に変わる方がいます。

 

それとは全く別に、初めての業種にチャレンジしようとイチからスキルをみにつけ、時には資格取得に励む方もいます。

 

 

特に20代の方は、就職して実際に仕事に取り組む中で、改めて本当にやりたい仕事や自分の適性が分かり、キャリアチェンジを検討する方が多いです。

 

※20代で多い例

✓今の職場の人間関係が悪いわけではない

✓給料も待遇も、別に悪くない

→だけど、今のこの業界・職種を一生続けられるかといえば無理な気がする

 

希望する業界や職種にキャリアチェンジした場合のメリット

 

 経験のない業界・職種に挑戦することにはリスクもありますが、その分大きなメリットが得られる可能性があります。

 

新しいスキルが身につく

 

現職と異なる業界や職種で実務経験を積めば、新しいスキルを獲得することができます。

さらに現職で身につけたものとの掛け合わせによって、業界×スキルの幅を広げるなど自分の市場価値を高めることも可能です。

 

真のやりがいを見つけられる

 

チャレンジしてみたかった業界・職種で働けることはそれ自体がやりがいになります。

また、人間関係が変わることで新しい人脈が広がって知的好奇心が満たされたり、モチベーションの高いチームに加わって刺激を受けながら働けるチャンスもあります。

 

理想のキャリアを実現できる

 

以前から興味があった仕事や業界で働けることが、キャリアチェンジの一番のメリットでしょう。

これは現職の業界や職種にとらわれずに転職先を選択するキャリアチェンジだからこそできることです。

 

キャリアチェンジのデメリット

 

これまでの経験が活かせない転職をする場合は、多少、デメリットが発生する可能性があります。

ですが、それを上回るメリットがあれば、デメリットがあるからといって必ずしも転職を諦める必要はありません。

 

どのようなデメリットが考えられるのか、デメリットを最小限に抑えるための対策として何をすればよいのかを考え、心構えをしておけば転職後に後悔しなくて済みます。

 

最初は年収が下がる可能性がある

 

キャリアチェンジした場合、技術や経験不足のため。即戦力として働くことは難しく、ポテンシャル(期待値)で採用されます。

今後どれだけ会社の戦力になるのかの見極めは難しいため、入社時の給与は低く抑えられる可能性が高いです。

 

現職の給与が著しく低い場合を除いては、収入ダウンを前提に最低限、この金額は譲れないという収入を決めておく必要があります。

 

前よりポジションが下がることもある

 

年収だけでなく、ポジションが下がることも十分あり得ます。

自分より年下だったり、社会人歴が短い上司がつくこともあるかもしれませんが、キャリアチェンジ転職においては一時的なポジションダウンは割り切って受けいれるのが得策です。

 

キャリアアップのための努力の負担がある

 

知識・経験がゼロの状態からのリスタートになるため、継続的にスキルや知識を身につけて他の人に追いつく努力をしていく必要があります。

時には就業時間外を割いて勉強や練習に充てる必要も出てくるかもしれませんので、継続的な努力が求められます。

 

 

◎デメリットをよく考えても、やはり仕事を変えたいという気持ちのほうが強いのであれば、キャリアチェンジをした方が良い可能性がかなり高いと言えます。

 

年代別キャリアアップに適した時期

 

転職活動の際、年代によって選考の際に重視されるポイントも異なってきます。

一般的に社会人歴の浅いうちの方がキャリアチェンジしやすいと言えますが、どの年代であってもキャリアチェンジを叶えることは不可能ではありません。

 

年代ごとにアピールするべきポイント

 

20代

 

20代前半は、「第二新卒」と呼ばれます。

新しい知識やスキルを若さで柔軟に吸収でき、新卒で入社した会社で基本的なビジネスマナーを身につけている世代は、多くの企業からニーズがあります。

業界・職種未経験から教育するコストをかけたとしても、長く活躍できるポテンシャルのある若手は企業にとって魅力的な人材です。

 

30代

 

30代になると、これまでの経験・知識が重視されるようになりますが、キャリアチェンジの場合、即戦力というわけにはいきません。

業界・業種が変わった時、どのように前職で培った経験・知識を活かせるかを企業にアピールしていきましょう。

未経験からの転職となるため、一時的な役職や収入のダウンも見込んでおく必要があります。

 

40代

 

年齢が上がるとキャリアチェンジが難しくなると考えられがちですが、必ずしもそうとは限りません。

同職種での転職であれば、これまでのキャリアを十分に活かして働くことができます。

 

 

まとめ

 

キャリアチェンジは大きな決断です。

簡単におすすめするということはできませんが、成功例も少なくないことからすれば、十分検討はするべきことと言えます。

 

たとえ収入やポストが下がっても、今よりやりがいがある、自分に向いている仕事につけるならそちらが良いと言う意識の方は多いです。

 

企業はビジネスのあり方や働き方の変革に伴い、異業種・異職種の人材を積極的に活用しようとしています。

終身雇用が必ずしも保証されているわけではない環境下なら、自分の市場価値を上げて行きたい、成長したいという意識が高いキャリアチェンジ希望者はますます増える可能性が高いと言えるでしょう。

 

一度、プロのキャリアアドバイザーにキャリアチェンジをするべきか相談してみるのも良いですよ。

 

 ◎知っておいてほしい用語

 

キャリアチェンジ

 

現在携わる業界・職種を変えずに経歴を高めることを指し、異なる業界・職種にキャリアを変えること。

 

キャリアアップ

 

特定の分野で経験を積み、より深い専門知識を身につけたりスキルを磨いたりすることで昇進や昇給を叶えること。

 

キャリアパス

 

企業内で目指すポジションに到達するために、どのようなスキル・経験が必要とされるかを示した道筋のこと。

現在勤務している企業内でキャリアアップしていくためのものがキャリアパス。